ゆず精油|冬至の柚子湯に学ぶ、冬を温かく過ごす香り

ゆず精油の効能・使い方・歴史を専門家が解説

ゆず

Citrus junos

Yuzu 別名:柚子、ユズ

執筆:(AromaStyle)

基本情報

科名ミカン科
抽出部位果皮
抽出方法圧搾法(コールドプレス)
主な産地日本(高知県、徳島県、愛媛県など)
ノートトップノート
香りの系統柑橘系
香りの強さ弱
ケモタイプ

主成分はリモネンで、柑橘類に共通する成分構成です。産地や収穫時期によって香りの印象が変わります。

香りの特徴

ゆずの香りは、酸味のある爽やかさと、ほのかな苦みや甘さが重なった独特のものです。レモンやオレンジスイートより落ち着きがあり、和の印象があります。香りの立ち上がりは早く、長くは続きません。

ゆず精油|冬至の柚子湯に学ぶ、冬を温かく過ごす香り

効能・効果

心への働き

  • すっきりした柑橘の香りは、気分を切り替えたい場面で用いられます。あたたかい湯に香りを重ねると、気持ちを落ち着ける時間につながりやすいとされます。

体への働き

  • 香りを嗅ぐ行為そのものが、呼吸を意識するきっかけになります。体への作用を目的にするのではなく、香りとして空間で楽しむ使い方が基本です。

肌への働き

  • 精油は原液で肌につけません。スキンケアに用いる場合は、必ずキャリアオイルで薄めてください。柑橘系は光毒性をもつものがあるため、肌に使う前はパッチテストを行ってください。

主な成分

リモネン、γ-テルピネン、シトラールなど

使用方法

  • ディフューザーやアロマストーンで空間に香らせます。柑橘系は比較的穏やかなので3〜4滴から。
  • 入浴時に使う場合は、キャリアオイルやバスソルトに混ぜてから湯に加えます。精油をそのまま湯に垂らすと肌に刺激になることがあります。

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使用上の注意

原液を肌につけないでください。精油は食品ではなく、果汁の代わりにはなりません。柑橘系精油は光毒性をもつものがあるため、肌につけて外出する使い方は避けてください。乳幼児のいる部屋、妊娠中の方は使用前に医師に相談してください。ペットのいる部屋では使用を控えるか、よく換気してください。香りが合わないと感じたら、すぐに換気して中止してください。

価格帯 スタンダード価格帯(10ml:1,500〜3,500円)
初心者おすすめ度 ★

相性の良い精油

  • レモン、オレンジスイート、ラベンダー、ジンジャー、ヒノキ

歴史と文化

柚子は奈良時代か飛鳥時代に日本へ伝わったと考えられ、古くは薬用として栽培されました。冬至に柚子湯に入る習慣は、銭湯が広まった江戸時代から始まったとされ、天保9年(1838年)の『東都歳時記』にも「銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」と記されています。柚子=「融通」、冬至=「湯治」の語呂合わせから「融通がきく」と願う説と、年の変わり目に身を清める禊の意味があったとする説があります。

豆知識

柚子は実がなるまで年月がかかるとされ、「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」ということわざがあります。柚子湯で「風邪をひかずに冬を越せる」と言い伝えられてきましたが、これは香りと温浴の習慣として受け継がれてきたものとされます。