はじめてのアロマ
精油の希釈と安全な使い方|はじめてのアロマの基本ルール

アロマを始めたばかりの方が最初につまずきやすいのが、精油の量です。「数滴」と言われても、何に対しての数滴なのかがわからないと不安になります。この記事では、精油を安全に使うための基本ルールを、計算のしかたから順番にまとめました。
大原則:精油はそのまま肌につけない
精油は植物から成分を濃縮して取り出したものです。ハーブそのものよりはるかに濃度が高く、原液を肌につけると刺激を感じることがあります。肌に使うときは必ず植物油(キャリアオイル)で薄めてください。水で薄めても精油は溶けず、膜状に広がって肌に直接触れることがあるため、水での希釈は肌には使えません。
希釈濃度の計算のしかた
濃度は「精油の量 ÷ 全体の量」で考えます。1ml はおよそ20滴なので、次の式で求められます。
- 1% … 植物油10ml(約200滴)に対して精油2滴
- 2% … 植物油10mlに対して精油4滴
- 0.5% … 植物油10mlに対して精油1滴

目的別の濃度の目安
| 用途 | 濃度 | 植物油30mlあたり |
|---|---|---|
| 大人の日常の保湿 | 1% | 6滴 |
| 大人の部分的なマッサージ | 2% | 12滴 |
| 子ども(6歳以上)の保湿 | 0.5% | 3滴 |
| 高齢者・敏感肌の方 | 0.5〜1% | 3〜6滴 |
| 芳香浴(肌につけない) | — | 空間に2〜6滴 |
肌に使う濃度は1%から始めて、必要に応じて2%までを目安にしてください。濃くしても効果が比例して高まるわけではなく、刺激を感じやすくなるだけです。
使ってはいけない使い方
- 原液を肌につける … 肌トラブルの原因になります
- 飲む … 自己判断での内服は危険です
- 目や粘膜につける … 入った場合はすぐに水で洗い流してください
- 柑橘系精油を外出前に肌へ使う … ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどには光毒性があり、紫外線で肌に色素沈着を起こすことがあります
- 乳幼児に使う … 3歳未満には使用しないでください
- 妊娠中の自己判断での使用 … 使用前に医師に相談してください
- ペットのいる空間での多用 … 動物は精油の代謝が人と異なります。換気を心がけ、体調の変化があれば中止してください

保管のルール
- 遮光ビンに入れ、直射日光と高温を避けた冷暗所で保管する
- ふたは開けっぱなしにせず、使ったらすぐ閉める
- 開封後は1年ほどを目安に使い切る
- 粘度が増した、においが変わったと感じたら使用を中止する
- 子どもの手の届かない場所で保管する
よくある質問
Q1. 精油は冷蔵庫で保管したほうがいいですか。
A1. 基本は冷暗所で十分です。冷蔵庫は出し入れの温度差で結露しやすく、品質を保ちにくい面があります。
Q2. 濃度がわからなくなったときは。
A2. 少なめに見積もるのが安全です。迷ったら薄いほうを選び、物足りない場合に少し足してください。
Q3. 使用期限はありますか。
A3. 精油は医薬品ではなく、明確な期限表示はありません。開封後は1年を目安に、香りの変化を確認しながら使い切るのが実用的です。
